糖尿病とは、単に尿に糖分が出る病気ではありません。血液中のブドウ糖が異常に高くなり、さらにその血糖がうまく利用できない為に身体にさまざまな不具合が起きる病気です。
その原因は、膵臓で作られるインスリンの作用が不足することによります。

脂質異常症は、運動不足・肥満・喫煙・アルコールの飲みすぎ・ストレスなどが関係しているといわれています。
特に、お腹の中に脂肪がたまる「内臓脂肪型肥満」の方はLDLコレステロールや中性脂肪が多くなり、HDLコレステロールが少なくなりやすい傾向があります。
多くの場合、脂質異常症は症状が現れることはありません。自覚症状がないので放置してしまっている方も多いのではないでしょうか。
気がつかないうちに動脈硬化が進んでしまうかもしれないのです。

高血圧症は、脳血管障害や心疾患といった生命に関わる疾患の危険因子だと言われています。
これらの疾患は、生活習慣のバランスを見直すことで症状の改善・予防に働きかけることができますので、患者さまのライフスタイルを考慮したうえで計画的に取り組んでいただける方法をご提案いたします。

肝炎とは肝臓の炎症のことで、日本では約8割の肝炎がウイルス性と言われておりB型・C型肝炎の2種が大多数を占めます。
肝炎には慢性肝炎や急性肝炎があり、それぞれ原因や治療法が異なります。特に慢性肝炎は自覚症状が無いことがほとんどのため要注意です。
主な症状としては発熱・頭痛・腹痛・全身の倦怠感など、かぜに似ていますが放置すると肝硬変や肝臓がんなどの生命にかかわる深刻な事態に陥ります。

長期間肝炎が続くと肝細胞の破壊と再生が繰り返され、健康であれば柔らかいはずの肝細胞が繊維のように硬くなり肝細胞の機能が低下します。
肝細胞の機能が低下すると、血中の水分を保持する役割のアルブミンというたんぱく質が失われたり、出血を止める役割を持つ血小板数が減少します。
一度硬くなってしまった肝細胞はもとの健康な細胞には戻らず、さらに進行すると肝がんを発生しやすくなります。

慢性肝炎や肝硬変で炎症や線維化のある肝臓に多く発生します。
肝がん特有の症状はあまりなく進行すると腹部に不調を訴える方もいますが、肝臓は沈黙の臓器とも言われるようにがんが出来ても症状は出ないことがほとんどです。
早期発見には超音波（エコー）検査や腫瘍マーカー検査が有用ですが、基本的には手術が必要となります。

肝臓が損傷を受けるとまず肝臓の代謝機能が低下しますが、肝臓にはとても高い再生能力があり、ある程度の損傷を受けても元に戻ります。
しかしその再生能力にも限度があり、一定限度を越えてしまうと肝不全という状態になってしまいます。こういった機能があるため肝臓の障害はすこしずつゆっくりと進行し、かつ自覚症状もないため気付いたときには手遅れになっていることが多いことからこう呼ばれています。